*真実の中国情勢2

中国に関して、尊敬すべき若き才媛と話しておりましたら、以下のmailが送られてきました。
中国の社会格差の話もいろいろと面白い現象が起こっているらしいです。

『とくに中国で「八〇后」と呼ばれる80年代生まれは一人っ子政策愛国主義教育の第一世代で、それ以前の世代とは大きく違っているようです。しかも、高学歴を持ちながら就職できない人が多い。
そうなると、不満は結局、「反日」に流れてしまうのかもしれません。
本当に就職口はないようで、北京でタクシーを拾うと博士号を持っている運転手が結構いるし、大学のキャンパスに「愛人募集」の張り紙があって、高学歴女子大生がこぞって応募しているとか(募集するほうは学歴のない成金なので、高学歴のほうが喜ばれる)。また、これまではみんな大学入学などを機にこぞって都市の戸籍を取ろうとしていたのが、都市にいても就職できないので、田舎の戸籍に戻って農業を始める高学歴プアーもたくさんいる、軍隊の募集も相当人気がある、工場で働くのに学歴が邪魔だから文盲を装う、とかいろいろあるみたいです。とにかくホワイトカラーの職が絶対的に不足しているんですよね。
でも、面白いのは「八〇后」と次の世代の「九〇后」はサブカルを通して相当日本的な(自由主義的、個人主義的な?)価値観を身に付けていて、それ以前の価値観を理解しなくなっている点。たとえば、結婚に関しても親や祖父母の世代は「姉さん女房はダメ」「できれば玉の輿に乗れ」「家と車がついてないとダメ」といった価値観なのに対し、最近は「お金なんかなくても愛があればいいじゃん」みたいな恋愛結婚が増えつつあるとか。しかも、男性もなかなか就職できないので、仕方なくなし崩し的に「拝金主義」が弱まる傾向にあるとも聞きました。
マクロで見ていると得体の知れないところがありますが、こうしてミクロでいろんな話を聞いていると、いろいろな世代の中国人の「顔」が見えてきて面白いなあ、と思います。
普通の中国人には政治的信条、思想みたいなものはないと思うんですよ。本質的に「反日」も、たぶん、ない。
政治のことを考えても何の得もないから、とにかく金を稼ぐことに集中しよう。政治的なものは、政府が言った通りのことを言っておけばいい。
それが一番安全だし、共産党国家の建国以来、もう無意識下に埋め込まれているんじゃないかしら。』

彼女は「経済ノンフィクションもの」も守備範囲に活躍する若き編集者ですので、色んな情報に接するのでしょう。

世界で一番資本主義が身に沁みついた民族は中国人だと確信します。その指導者たちが未来永劫一族で富と権力を独り占めするために選んだ政治手法が共産主義であると…
以前、この拙ブログでも書きましたが「国内に奴隷階級の存在しない国家は滅びる」
インターネットの出現で、その奴隷階級が反乱を起こしているように見えて仕方ありません。日本の場合は「一億総中流」を合言葉に国外に奴隷階級を見出して生きながらえてきましたが、中国の場合は、権力者の走狗となって海外の奴隷階級を束ねる技量をもった中流階級が圧倒的に不足しています。
存在するのは上流階級と下流階級だけ。
同じ言語や文化を持たない奴隷階級を支配するためには現地の文化を理解する能力が必要です。そのような素養を持った中流階級の養成を上流階級が怠り、酒池肉林の生活を送ってきたツケが…
いずれにせよ、独り占めをするならばアメリカ(:ユダヤか?)のように上手に世界中をかき回す手法を身に付けなければならないと…
それにつけても難儀な話ですわ(ーー;)