*日本沈没第二部
2006年に「日本沈没第一部」の続編であり、「完結」となるであろう第二部が小松左京+谷甲州両氏の共著として出版されています。
既に高齢であった小松氏は第二部の執筆を体力的な問題から半ば諦めておられたようですがプロジェクトチームを立ち上げ基本コンセプトを小松氏が中心となって設定し、実際の執筆は谷氏が行ったそうです。
「日本沈没」から25年後の世界を描いており、第一部のエンディングで別れ別れになった主人公たちも登場します。
多くを書くと「ネタバレ」となり、読んでいない方の邪魔になりますので控えますが、国土を失って世界中に散らばってしまった日本人の進むべき道を試行錯誤を経て見出すというものです。
考えさせられるものがありました。
果たして「日本人」とは如何なる存在を指す固有名詞?なのか
私たち日本人が日常何気なく日本人であると認識しているのは「見た目」と「話し言葉」だと思いますが、今でも「鬼怒鳴門」さんは見た目は外国人ですが「国籍」は日本で、普通の日本人より美しい「日本語」をお話しになります。
日本人としての矜持、信条、生活様式…
ご一読あれ