*今、思うこと

東京を離れて西日本に行くと全く実感が湧かない…

夜の繁華街も節電のためにネオンが消えて、まるでウラ寂れた地方都市のそれのようです。
昨夜、夕食を取りに場末の中華料理屋に入ったのですが、客は一組の男女だけ。
『火が消えたよう…』とは上手く言ったもんです。
民放のアナウンサーは努めて明るい声でMCをこなしていますが、どこか、作り物のようで、逆に不信感を募らせてしまいます。
果たして、日本はどうなってしまうのか。
『政治』は既に国民から愛想を尽かされています。
残念ながら、僅かな期待すら抱かせてはくれません。
『政治家』が悪いのか、それとも、『政治家』を選んだ国民が悪いのか。
「所詮は卵と鶏の関係」と言いますが、科学的には卵が先です。鶏の祖先にあたる鳥が鶏になる卵を産んだのです。

ならば、どちらが先?

大きな、そして不気味な音を立てて『時代』と言う名の歯車が回っています。
誰一人として抗う事なんか出来はしません。
原発一基分』とも言われる電力を一瞬の内に消費する『夢の国東京ディズニーランド
儚い夢か幻だったのでしょうか。
人類は、日本人は泡沫(うたかた)の夢のために、どれ程、多くの掛け替えのないものを代償として差し出せば済むのでしょうか。
そして、赦されるのでしょうか。
「因果は回る糸車」と申しますが、日本人はどれだけの『悪夢』の糸を紡ぎ出せば気が済むのか…

全ては薄明かりの中

未だ、終わりの始まりどころか、始まりの終わりすら見えてはきません。
「今、貴方は、貴女は心からの本当の笑顔を誰かに見せる事が出来ますか?」

しかし、私達は今を生きる者として、子供たちに、未来の人類に対して、大きな責任が有ることを忘れてはならないと強く思います。私は今ほど人間の強さと可能性、そして、優しさを信じたいと思ったことはありません。

今回の震災で失われた数多の命に想いを馳せれば、最早、落涙を止める術を私は持っていません。

美しい花を育むのは、太陽と水と、そして、豊かな土壌であるという事を忘れてはならないと思うんだよ。

歩き出さねばならない。