*舌癌

舌癌を発見するのは、所謂『医師』ではなく歯科医師が圧倒的に多いのだそうです。
確かに、虫歯を治したり、歯垢を取ったりするときに口の中を見せますので当然なのかもしれませんが、改めて言われると妙に納得します。
最初は舌の横の部分に違和感を感じる程度から始まり、徐々に癌化しているのだそうで、舌の付け根の横が白くなっていると感じたら、疑ってみるくらいの用心深さが必要なんだそうです。
しかも、舌は粘膜でして、そのまま食道や胃、腸といった消化器系に直結しているので、舌癌を発症している場合は、消化器系の癌に罹患している可能性が非常に高いのだそうです。
何だか恐ろしくなります。

既にアメリカでは唾液や口中粘膜の組織から癌に罹患しているか否かを検査することがポピュラーなんだそうでして、日本でも歯科医に対して癌や遺伝子に対する卒後教育が民間レベルで始まっているそうです。
普通の歯科医はゲノムに関する知識を一切持っていないので、ゲノムレベルの研究をするというよりは研修者が開発した調査方法を学び、実践、臨床に積極的に取り入れる方法を学習するのだそうです。
これは、昭和大学の教授が中心人物の一人として進めているプロジェクトだそうで「ガンに罹らない生活」を目指しておられます。
確かに、癌に罹患すると完治できない場合も多々ありますから、先ずは罹らないことが必要なんだと実感しています。

まあ、その為にはゲノム検査用ようの血液が20ccほど必要になるので歯科医レベルでは対応できないため、医師や看護師、臨床検査技師によって採血ということになります。
その為の専門クリニックも既に存在しており、ホテルニューオオタニの一階で完全予約制の診療を行っています。

そんな時代なんだなぁ・・・と感じてます。